子育て経験のある医師が、自身の経験から、子育てのアドバイスを紹介します。
練馬区医療課YouTubeチャンネルに佐藤院長10月14日開催の小児救急ミニ講座動画が公開されています。
お子さまの皮膚の異常がいつからなのかわからないというお母さんがいます。
家庭の状況もあると思いますが、子どもといっしょにお風呂に入り、皮膚の様子を観察するとよいでしょう。
また、一緒に入浴することで、体の洗い方、タオルの絞り方、お風呂の入り方など普段の生活から身につけるようにしたいものですね。
お子さまの皮膚は大人よりも皮膚の脂質量、角層水分量が少なく、皮脂膜が薄いため、乾燥しやすくなっています。
乾燥を防ぐために、熱すぎるお湯に入らない、ゴシゴシ擦らない、こたつやカーペット暖房の使い方に気をつける、入浴後に保湿クリームを塗るなど、ホームケアをしてあげてください。
保湿クリームは入浴後に体の水気をとってから、すぐに塗ると効果的です。
すでにひっかいて傷ついて皮膚炎になっている状態のときは、尿素入りのローションを塗ってもしみて痛いだけです。
この場合は、まず皮膚炎の治療をしてから、保湿クリームなどでケアするようにしましょう。
1歳~2歳くらいの赤ちゃんの手のひらや指の間に、気が付いたら水泡ができ、いつのまにか破れていることがあります。
お母さんに話を聞くと、床に置いてあった炊飯器の蒸気による火傷でした。
また、使用したあとのアイロンに触ったための火傷もよくあります。
火傷の原因になるものは、赤ちゃんの手の届かない棚の上などに置くようにしてください。
1年のうちで5月~8月に紫外線が最も多くなります。1日のなかでは10時~2時が最も多くなります。
日焼けを防ぐ工夫をしてください。素肌での外出は避け、帽子、日傘、サンスクリーン剤を使用しましょう。
サンスクリーンは3時間くらいを目安にこまめに塗り重ねると効果的です。
また、赤ちゃんやお子さまがアレルギー反応を起こしやすい「紫外線吸収剤」の含まれていない製品を使用するよう注意してください。
お子さまだけでなく、お父さんやお母さんも急な日焼けに気をつけましょう。
暑くなると、やぶ蚊にさされて、顔や手足が腫れあがる赤ちゃんが多くなります。
家の中の蚊を退治することは必要ですが、睡眠中に長い間締め切った狭い部屋で、蚊取り線香や蚊取りマットを使用する際は、注意が必要です。特に風邪で咳が出ているときは、控えめに。タバコを吸うのも空気を汚します。
お母さんは薄着なのに、お子さまは厚着していることがよくあります。お母さんが暑ければお子さまも同じように暑いと感じています。
冬場でも、心配な気持ちはわかりますが、自分と同じくらいの衣類の感覚で、お子さまの衣類の調節をするのがポイントです。
また、室内と野外で同じ格好ではなく、室内では1枚脱がせて薄着にしましょう。
熱が出ているときに、厚着するとかえって具合が悪くなる時もあります。
ただ、子どもは夜中にゴロゴロ転がるので、夜のパジャマは薄手の長袖、長ズボンが、肌を露出しないのでいいと思います。
当院では受診前にWEBでの問診システムのご記入をお願いしております。
ご来院前に事前に問診をご記入いただきますと受付がスムーズとなりますので、是非ご協力ください。
※まず診察順番をおとり頂いてから、Web問診をいれてください。